2013年5月10日星期五

ビッグダディ元妻、暴露本ヒットの裏 DV、妊娠、元カレの死…下世話な話に好奇心

素人の大家族に約7年間密着したドキュメンタリー番組「痛快!ビッグダディ」(テレビ朝日系)に端を発した告白本が売れに売れている。いったい誰が買っているのか。ブレークは本物なのか。

 先月21日に放送された第19弾ではビッグダディこと林下清志さん(48)と、離婚した元妻の美奈子さん(30)が、それぞれ新天地で再スタート。19・3%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)の高視聴率だった。

 告白本は、まず先月26日に林下さんが『ビッグダディの流儀』(主婦と生活社)を出して大ヒット。今月1日には美奈子さんが『ハダカの美奈子』(講談社)を上梓したが、元夫の本をしのぐ売れ行きだ。

 美奈子さんの本は事前に週刊誌のグラビアで巨乳のセミヌードが報じられて話題づくりに成功。本の内容も凄まじく、離婚の真相、父親からのDV、15歳での妊娠、殺された元カレ、ミイラ化して孤独死していた
父親-と、これでもかの赤裸々な半生が綴られている。

 出版関係者は、「夫の本が10万部、元妻の本は30万部まで化けるかもしれない」とソロバンをはじくが、果たしてそれほどの本なのか。

  「売れているのは事実でしょうが、いまどき10万部となると村上春樹や阿川佐和子は別格として、至難のワザ。国民的な文化現象になって初めて超えられる数 字だ。書店の平積みが消え、売り切れになったとしても、初版の刷り部数を抑え気味にして品薄感を煽っている可能性がある」

 そう指摘するのは、自ら一般書籍の出版も手掛ける芸能評論家の肥留間正明氏。ヒットの兆しは、最近のタレントの暴露本の低調さとも関係がある、とみる。

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