こ れに加えて2009年に誕生したのが、デザイナーズブランドとのコ ラボライン。期間限定のコレクションだが、最も長い期間にわたって展開されていたのがデザイナー阿部千登勢を迎えたウィメンズライン「モンクレール S」だ。パリコレクションに参加する「sacai」の飛躍とともに、2010年春夏から6シーズンにわたり人気を集めてきた。一方メンズでは、 「VISVIM(ビズビム)」 デザイナー中村ヒロキによる「モンクレール V」が2シーズン展開され、その終了に続いて2012-13年秋冬シーズンよりロンドンのデザイナーChristopher Raeburn(クリストファー・レイバーン)による「モンクレール R」がスタートしている。
モンクレール側 はラインの継続や廃止などについて表立って発表していないが、「モンクレール S」の終了に伴い、業界では早くも次のラインの噂が上がっている。次は「S」に代わるウィメンズラインになるという見方があり、この場合はグローバルで受 け入れられる実力があるデザイナーが前提だろう。一方で、"モンクレール独占市場"とさえ言われる日本のダウン市場を睨んだ日本人デザイナーの起用も根強 く、その場合は「モンクレール V」のようにストリートに強いブランドが濃厚。「MONCLER」が持つ60年間の歴史的アーカイブを解釈するためのアウトドアに関する知識や、それをタ ウンユースとして落とし込めるバランス感覚があるデザイナーが求められるのではないだろうか。
もし新ラインが発表されるなら、2013年1月上旬にミラノで予定されている「MONCLER」の展示会での発表が有力。そこで発表される場合は、日程上メンズラインになる可能性が高い。
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