2013年1月23日星期三

普段から運動している人は乳がんにかかりにくい?

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乳がんが発症するリスクが下がる可能性大です。
乳がんは、今や16人に1人がかかる病気。早期に見つければ命を守れますが、人生真っ盛りの女性にとって、乳房と命を脅かす存在といえます。生活習慣を改善することで少しでもそのリスクを減らせるなら、積極的に取り入れていきたいものです。
閉経後女性では、ある種の乳がんのリスクが4分の1に
  乳がんのリスクを減らす可能性が報告さ れている代表的な生活習慣が「運動」です。例えば、国立がん研究センターなどによるチームが、岩手県や長野県、大阪府などに住んでいる40~69歳の女性 約5万人を、平均14.5年間追跡調査した研究があります。調査開始時(1990年または1993年)とその5年後にアンケート調査を行い、運動の頻度と 乳がんにかかるリスクとの関係を報告。
 この研究によると、運動の機会が週3日以上ある人(積極的に運動する人)は、月に3日以内しか運動しな い 人に比べ、乳がんにかかるリスクが27%低いということが分かりました。さらに、閉経した女性では、"ある種の乳がん"にかかるリスクが同75%も低いと いう結果に(Prev Med.52(3-4),227-33,2011)。

さまざまなタイプがある乳がん
  とこ ろで皆さん、乳がんと一言でいってもさまざまなタイプがあることをご存知ですか? 乳がんは、女性ホルモンの影響を受けるかどうかと、HER2(ハー ツー)と呼ばれるたんぱく質がたくさんあるがんかどうかで大きく分類されます。約7割は女性ホルモンの影響を受けるタイプ、ホルモン受容体陽性乳がんで す。前述の研究の「ある種の乳がん」とは、このホルモン受容性陽性乳がんのことです。
 閉経後の積極的な運動は、ホルモン受容体陽性の乳がんのリ スクを低下させるといえそうです。ただし研究チームは、「乳がん予防に有効な運動の種類や閉経状況による効果の違い、乳がんのタイプとの関連などについて は、さまざまな報告があり、今後の検討が必要」としています。
 ちなみに、今年9月に日本乳癌学会が発表した「科学的根拠に基づく乳癌診療ガイ ド ライン 2疫学・診断編 2011年版」(発行:金原出版)では、閉経後女性では運動が乳がん発症リスクを「ほぼ確実に減少させる」と結論付けているほか、大豆の 摂取は閉経状況に関係なく「可能性あり」とされています。
 いずれにせよ、適度な運動は、乳がんに限らず、肥満や生活習慣病、認知症などの予防効果が期待できます。ぜひ習慣にしていきたいですね。

家事をよくする女性は乳がんにかかりくにい?!
 そうはいっても、仕事やプライベートに忙しい女性には、週3日以上の運動というのはなかなか厳しいかも。そんな方に朗報です。
  欧州9カ国の女性約22万人(20~80歳)を6.4年間追跡した研究では、あえて特別な運動をしなくても、掃除や洗濯、炊事といった日常の家事が乳がん 予防に役立つことが報告されています(Cancer Epidemiol Biomarkers Prev.16(1):36-42,2007)。家事による活動量が最も多い人(週90メッツ*以上)は、最も少ない人(週28メッツ未満)に比べ、乳が んのリスクが閉経前女性で29%、閉経後女性で19%低かったのです(図)。

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 家事をしっかりすれば、特に運動時間をとらなくても乳がんのリスクも減るなんて! 部屋もきれいになって心もスッキリするし、まさに一石二鳥ですね。

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